■ ID | 453 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 光化学オキシダントの植物影響 |
■ 著者 | 小川和雄
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
■ 出版年 | 2005 |
■ 誌名・巻・号・年 | 大気環境学会大気モニタリング分科会研究会、平成17年3月10日 |
■ 抄録・要旨 | 1973年に1都3県によるアサガオを用いた光化学オキシダントの植物影響調査が開始されたが、それ以来、埼玉県は現在まで同じ手法で調査を継続している。
アサガオの被害発生地点率は1都9県では1981年以降、概ね80〜100%で推移しているが、埼玉県に限れば1994年以降は100%が継続している。1都9県のアサガオ被害葉率の分布は東京郊外から埼玉県全域と群馬、栃木の南部で被害が著しい。1978年以降の7月1ヶ月間のアサガオ被害葉率とオゾン濃度の関係は平均値レベルではオゾン濃度とアサガオ、サトイモの被害に良好な直線関係が認められている。
コマツナ、イネを対象に光化学オキシダントの生長影響を試験した結果、コマツナでは現状程度のオゾン濃度でも最大50%に及ぶ成長阻害が生じていた。国内外のイネ16品種では、収量の低下は品種によって異なった。国内総生産量の多いコシヒカリへの影響は比較的大きく、日中のオゾン濃度が埼玉北部の現状レベルで8%、AOT40が1.5倍になると20%程度の減収となった。スギ生長への影響の大きさは降水量>湿度>O3濃度 と考えられた。 |
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